医療系の大学や専門学校に通う学生さんの多くが、奨学金を利用しています。卒業と同時に数百万円の返済がスタートすることに、大きな不安を感じている方も多いでしょう。就活の際、「少しでも早く返済するために、とにかく基本給や夜勤手当が高い病院に行こう!」と考えるのは自然なことですが、ここで絶対に知っておいてほしい制度があります。
それが、病院側があなたの奨学金返済を肩代わりしてくれる「奨学金返還支援制度(代理返還制度)」です。
これは、国や自治体の制度を利用したり、病院が独自に予算を組んだりして、毎月の奨学金返済額(あるいはその一部)を、給与とは別に機構へ直接支払ってくれる仕組みです。例えば、毎月2万円の返済がある場合、病院がそれを全額支援してくれれば、あなたの口座から引かれるお金が実質ゼロになります。
この制度のすごいところは、「給与の上乗せではない」という点です。もし基本給に2万円上乗せされた場合、そこから所得税や住民税などの税金が引かれてしまうため、手元に残る額は減ってしまいます。しかし、支援制度を使った代理返還であれば、税負担を増やすことなく、純粋に借金だけを減らしていくことができるのです。
基本給が23万円で支援制度がない病院と、基本給が21万円で毎月2万円の支援制度がある病院。額面のインパクトは前者が大きいですが、生活のゆとりや税金面を考慮すると、後者の方が圧倒的に「手取り(自由に使えるお金)」が多くなるケースがあります。求人を見る際は、給与欄だけでなく、こうした独自の福利厚生がないか隅々までチェックしてみてください。