「どんな病院に就職したらいいの?」
「絶対に病院へ就職しないといけないのか?」
「病院以外でおすすめの就職先はあるの?」
卒業したらどこに就職したらいいのか迷っている看護学生は少なくありません。
もしも十分にリサーチをせずに就職してしまうと、「自分が思い描いていた看護師ではない!」と嘆く結果になるかもしれません。
そこでこの記事では、新卒看護師は病院に就職すべきなのか、病院以外でおすすめの就職先はどこかについて詳しく解説しています。
私自身、大学3年生~4年生のときには「どこに就職しよう・・・」と悩んだ経験があります。新卒では保健師として就職しましたが、その後看護師に転職し現在は看護師8年目となりました。この経験も踏まえて新卒看護師は病院に就職すべきかを解説していきますね。
まだどこに就職するのか迷っているあなたは、必読の内容です。
結論、新卒看護師は病院に就職すべきです。
なぜなら、これからのキャリアで必ず採血や点滴などの基礎看護技術を身に着けていないと困ることになるから。
もし、はじめから保健師や施設看護師になると、転職の際に苦労することが予測されます。
病院では、採血や点滴、バイタルサインの測定など、看護師として必要不可欠な基本的技術を日常的に行います。これらのスキルは、看護師としての土台を築く上で非常に重要です。特に中小規模の病院では、業務が細分化されていないことが多く、幅広い看護技術を習得する機会が豊富です。逆に大病院になると、各診療科によって専門性が高い看護技術や医療知識を学べる反面、基礎的なケアが学べない場合もあります。
いずれにしても、新卒看護師は病院に就職するのが、これからのキャリア形成においても有利に働くと言えるでしょう。
次に新卒看護師が就職する病院の選び方を解説していきます。
右も左もわからない大学3年生や4年生、専門学生3年生などの時期に、「卒業したら就職する病院を選びましょう!」と言われても困惑しますよね。
そこでこの章では、新卒看護師が就職する病院の選び方を次のとおり5つ紹介していきます。
- 自己分析してキャリアプランを明確にする
- 教育体制やシステムを確認する
- 夜勤体制・看護方式・看護師人員配置体制を確認する
- 病院の特徴や種類を確認する
- 待遇や職場の雰囲気、残業時間も可能な限り確認する
それぞれについて順番に解説していきます。
1. 自己分析してキャリアプランを明確にする
最初の一歩として、自分が将来的にどのような看護師を目指したいのかを明確にしましょう。
「どんな看護師になりたいかわからない」という方は自己分析をしてみるとよいでしょう。
自己分析は、過去、現在、未来にかけてあなたが大切にしてること、強み・弱みなどを書き出していく作業です。
たとえば、「専門分野で高度な技術を習得したい」「地域医療に貢献したい」などの目標があれば、それに合った病院を選ぶことが大切です。
キャリアプランが定まることで、病院選びの軸が明確になります。
2. 教育体制やシステムを確認する
新卒看護師が成長するためには、教育体制が整った病院で働くことが重要です。
多くの病院ではプリセプター制度やラダー制度を導入しており、手厚いサポートがあります。
ただ中には、新人教育の仕組みやシステムが確率しておらず、すぐに病棟での看護業務を開始して、新卒看護師が潰れてしまう病院もあります。
教育体制やシステムを確認する方法としては、病院のホームページを見る、説明会への参加するのが良いでしょう。説明会では看護部長やその病院で働いている看護師の実際の声も聞けるのでおすすめです。
3. 夜勤体制・看護方式・看護師人員配置体制を確認する
看護体制や勤務形態は、職場環境や働きやすさに大きく影響します。
たとえば、夜勤体制には「2交代制」と「3交代制」があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、看護方式(プライマリー制度やチームナーシングなど)や人員配置基準(7:1など)も確認しておくと、自分に合った働き方を見つけやすくなります。
特に夜勤体制はQOLに直結するため、就職したらどのようなシフト体制になるのかシミュレーションしておくと後悔のない病院選びに繋がります。
4. 病院の特徴や種類を確認する
病院は運営母体や機能によって特徴が異なります。国立系であれば公務員看護師という色が強くなりますし、済生会系列であればホスピタリティが仕事に求められる場合もあります。
看護師として以下の観点で病院の種類を把握しておくと、自分に合った環境を選びやすくなります。
運営母体
国立・公立病院は安定した福利厚生が魅力で、大学病院は教育システムが整っています。一方で、一般病院は多様な規模や診療科があり、自分の希望に合った選択できます。
機能別の特徴
特定機能病院では高度医療と幅広い症例を学べる一方、地域医療支援病院は地域密着型の医療を学ぶのに適しています。1次救急・2次救急・3次救急でも求められる役割が異なります。
診療科や病院規模
総合病院では幅広い領域を経験でき、小児や精神科専門病院では特定の分野に集中して学べます。自分の興味や学びたい分野を考慮して選びましょう。
5. 待遇や職場の雰囲気、残業時間も可能な限り確認する
給与や福利厚生、休日の多さは、働く上でのモチベーションやライフワークバランスに影響します。
ただ給料だけで病院を選ぶのは危険です。なぜなら、給料が高いということはそれだけ忙しい病院である可能性が高いから。
可能な限り調べて置きたい情報は次のとおりです。
・給料
・ボーナス
・職場の雰囲気
・年休取得率
・残業時間
・離職率
事前に調べておくと、病院によって大きく異なるのがわかります。就職してから「こんなはずではなかった」とならないように、事前に確認しておきましょう。
新卒看護師にとって、病院は一般的な就職先として選ばれることが多いですが、病院以外の職場でも看護師資格を活かして働くことができます。
新卒看護師に特におすすめしたい病院以外の就職先を3つご紹介します。
1.県や市町村(保健師)
2.訪問看護ステーション(訪問看護師)
3.治験支援機関や製薬会社(治験コーディネーター・フィールドナース)
それぞれの職場の特徴やメリットを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 県や市町村(保健師)
保健師は県や市町村の保健所や健康センターで働き、住民の健康や予防啓発活動をします。
夜勤はどうしてもしたくない、安定した場所で仕事をしたいという新卒看護師さんには特におすすめの就職先です。
【仕事内容】
・地域住民への健康相談・指導
・乳幼児健診や予防接種の実施
・学校や職場での健康教育
・生活習慣病や感染症予防の啓発活動
【メリット】
・公務員としての安定した雇用と給与
・夜勤がなく、土日祝日休みの職場が多い
・地域に密着した活動を通じて幅広い年齢層と関わることができる
【注意点】
保健師になるには、看護師養成課程と保健師課程を修了し保健師資格を取得している必要があります。また、県や市町村の保健師は競争率が高い地方公務員試験に合格する必要があります。
2. 訪問看護ステーション(訪問看護師)
訪問看護師は、患者さんの自宅を訪問して健康管理や医療ケアを提供する仕事です。病院のような施設ではなく、自宅で療養を希望する方を支えることで、個別ケアを重視した看護ができます。
【仕事内容】
健康チェックや服薬管理
医療機器(胃ろうや人工呼吸器など)の管理
褥瘡(じょくそう)のケアや予防
ターミナルケア(終末期ケア)
【メリット】
個々の患者さんに寄り添った看護が可能
夜勤が少なく、日勤のみの働き方が多い
在宅医療や地域ケアの現場でのスキルが身につく
【注意点】
訪問看護は一人で患者さんの家に訪問することが多く、臨床経験があるとより安心して業務を行える場合があります。また、患者さんごとに必要なケアが異なるため、柔軟な対応力が求められます。また訪問看護ステーションによっては、募集条件に「病棟経験が必須」としているところもあるため、新卒看護師が就職するのは難しい面もあります。
3. 治験支援機関や製薬会社(治験コーディネーター・フィールドナース)
治験支援機関や製薬会社で働くことも、新卒看護師にとって魅力的な選択肢の一つです。これらの職種では、医療現場ではなく、治験や製薬に関わる業務を行います。
治験コーディネーター(CRC):医療機関と患者さんの間に立ち、治験をスムーズに進めるためのサポート業務(スケジュール調整や説明、データ管理など)を行います。
フィールドナース:製薬会社や医療機器メーカーで、自社製品の使用方法や特徴について医療従事者に説明する仕事です。営業職と連携して活動することが多いです。
【メリット】
製薬や医療機器の分野で専門知識を深められる
夜勤がなく、土日祝休みの職場が多い
高収入が期待できる職種も多い
【注意点】
治験コーディネーターは臨床経験が必要とされる場合があります。また、業務ではパソコンスキルやコミュニケーション能力も求められます。
新卒看護師にとって、最初の就職先はその後のキャリアに大きな影響を与える重要な選択です。
この記事では基本的に、新卒看護師は病院に就職して基礎看護技術を身につけるのがおすすめします。
ただ、病院以外に就職したいあなたは、保健師や訪問看護師になる選択肢もあります。
病院での基礎経験を重視するか、病院以外の職場で専門性や柔軟な働き方を目指すかは、自分の目標やライフスタイル次第です。この記事を参考に、ぜひ自分に最適な職場を見つけ、看護師としての第一歩を踏み出してください!
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